「運ゲー」Hearthstone における「運」について

f:id:the_beesknees:20150921020820j:plain

 

 先日Mech Mageのガイド記事をしっかり読んでから、かなり勝率が上がった。現在ランク6で、ひとまずの目標であるランク5は無事達成できそう。

 いくつかガイドに従って今までとは違うプレイングをするようになったが、この辺りは一人でプレイしているだけでは絶対に変わらなかったと思う。カードゲーム経験者でもない限り、誰の力も借りずに上手くなるというのは限界があるんだと実感した。それと、WarlockやDragon Priestに負けても、相性が悪いのだからと割り切ることが出来て、イライラしなくなったも大きいと思う。

 というわけで、運について、ちょっとおもしろい記事を発見した。

2個のサイコロを投げて争う「クラップス」や、ルーレットなど、偶然に左右されるゲームで賭けをする時、実は「賭けをする行為」そのものによって、自分の勝算が変わってしまいます。2回続けて賭けに勝った人が次も勝つ確率は57%ですが、2回続けて負けた人が次に勝つ確率はたったの40%です。なぜでしょうか? 2014年に発表されたある研究によると、人はこうした場合、自分の勝率が平均値に戻るのではないかと不安に襲われます。つまり、1度賭けに勝つと、次の勝負では負ける可能性が高いと感じるので、勝ちが続いている間は、より手堅い賭け方を選ぶことで、リスクを下げようとするのです。

ツイてる人は何が違う?「幸運」を科学で解明

 面白かったのは太字の部分。普通に考えれば、前回の結果とその次の勝負は無関係なのに、精神状態に左右されて行動が変化し、次の勝負に影響が出てしまう。

 これに似た話が、pokerにおけるティルト(tilt)である。ティルトとは「プレイヤーが合理的な判断ができなくなり、感情にかられた行動をとるようになってしまった状態」を指す。ティルトには、先述した運の記事のように賭金を取り戻そうとより倍率の高い(=勝ち目の薄い)勝負に出てしまうアグレッシブなティルトと、あまりに内気で臆病になり、勝負どころでも踏み切る勇気が出ないパッシブなティルトがあり、後者のティルトの方がより厄介ということだ。

いずれにせよ、ラダーのような連戦において平常心を保つことは重要だろう。私を含め、カッカしやすいと自覚している皆さんは、負けが続いてる時は運ゲーじゃねえかと悪態をつく前にティルトに陥っていないかを疑って、少しゲームから離れてみましょう…

 

運についての記事

www.lifehacker.jp

tiltの解説の引用元

ja.pokerstrategy.com

Mech Mage Deck Guide – After TGT Release

f:id:the_beesknees:20150916004105j:plain

 

Mech MageでLadderを登ろうということで、色々なサイトを巡っていたら、現環境におけるMech Mageについての素晴らしいガイド記事を見つけた。

hearthstoneplayers.com

微に入り細を穿ったガイドで非常に勉強になったが、なかでも特に参考になった点をいくつか挙げておく。

  • Fel Reaverによるカード切れが原因で敗北することは確かにあるが、それ以上にFel Reaverは勝利をもたらしてくれる。
  • Dr. Boomが生み出すBoom BotもMechであることに留意せよ。
  • なぜ今、Mech Mageなのか?現行メタがMech Mageにとって非常に都合のいい状況だから。人気のPatron、Secret Paladin、Druidには相性がよく、Zoo、Handlock、Control WarriorといったMech Mageが不得手なデッキが総じて現環境では使われなくなっている。(ただしメタ上位のDragon Priestには滅法弱い)

マリガンの指針については

  • Hunter/Mage/Pally:アグロベースだと思われるので、こちらもアグレッシブに。先行、つまりコインがない場合は、1マナミニオンが必要。2マナミニオンが手札にあっても一枚だけ残してマリガンせよ。
    Warrior:展開が遅い分、バリューの高いカードが必要。先行でも1マナは必要ない。Snowchugger、Piloted Shredder、Annoy-o-Tron、Mechwarperといった中盤で役立ちテンポを取れるカードをキープせよ。
  •  Druid/Priest:Warriorのケースと似ているが、もう少しアグレッシブに。とはいえClockwork Gnomeはいらない。キープするのは、先行で他に1マナミニオンがないときぐらい。他の1〜2マナミニオンをキープせよ。
  • Warlock:相手がどのタイプのデッキでも不利なマッチアップとなる…マリガンは基本的に上と同じ。

え、相手によっては1マナ必要ない、あるいはGnomeはいらない、というのは意外…今度試してみよう。

続いて、よくあるマッチアップ

  •  Dragon Priest:不利なマッチアップだが勝ち筋はある。注意しなければいけないのはHoly NovaとCabal Shadow Priestで、これらを上手く消費させることができればほぼ勝ちである。Reaverを出す前に、Goblin Blastmageを餌にしてこれらを使わせることができればよい。とはいえ、Reaverを出し惜しみしろということではない。序盤で出して相手が対応できなければフェイスを殴れる。またReaverを警戒させてHoly Novaを打つのを控えさせるメリットもある。もうひとつの勝ち筋はArchmage Antonidas。相手のデッキは遅いので、その間にスペアパーツやFrostboltを貯めて、Antonidasとのコンボで大量のFireballを入手せよ。
  • Secret Pally:どちらがボードコントロールできるかが勝敗を決める。劣勢の中で出されるMysterious Challengerは怖くない。相手のデッキが完璧に回れば勝ち目はないが、それについては諦めよう。
  • Druid:Mech Mageが有利なマッチアップ。ボードコントロールに努め、最終的にこちらが出したFel Reaverに対して向こうがBig Game Hunterで応じられなければ、こちらの勝ち。
  • Patron:ひたすらボードにプレッシャーをかけ続けよ。武器を止められるSnowchgger、Tronが大活躍。Frostboltもフェイスへ。Reaverを早く出し過ぎるな。Executeでやられてしまう。
  • Hunter:ボードコントロールに努め、Reaverを出せ。盤面を制圧している状態でReaverを出せれば勝ち確。相手がFace Hunterの際は、Tronをすぐに出さないほうがいい。相手のペースが緩んだ時に出てくるWolfriderやArcane Golem相手にブロックさせたい。

 また、締めに書かれていたこともなかなか興味深かった。この箇所だけざっと訳すと

... but it does actually hone some skills a lot of Hearthstone players need to work on. Making value trades while maintaining the board is something most players ignore for the more powerful decks like Handlock or Patron. I personally love this style of deck as I feel it has more interaction and a higher thought process than just play on curve and drop the biggest minion you can each turn. 

 

…だが、なんとこのデッキ [Mech Mage] によって、多くのプレイヤーが習得に励むべきスキルを磨くことができる。ボードを維持しながら有利な交換を仕掛けることは、HandlockやPatronのような強力なデッキを使っている際にはほとんどのプレイヤーが気にかけていないことだ。私がこの手のデッキを好むのは、毎ターンただマナカーブに沿いながら一番大きなミニオンを場に出していくプレイよりも、ずっと双方のせめぎ合いや高度な思索を必要としていると感じられるからである。

要は、 Mech Mageをプレイすれば基本的なHearthstoneの対戦スキルが身につきますよ、ということらしい。ならば尚更、今シーズンはMech Mageで頑張ったほうが良さそうである。

 

以下は、他に参考にしたデッキガイド。ただし、現環境に合わせて書かれたものではなく、どちらもそこまで詳しく書かれているわけではない。

hearthstone.metabomb.net

www.hearthstonetopdecks.com

The Grand Tournament、あるいは poor man's Hearthstone

f:id:the_beesknees:20150914130028p:plain

 TGT実装後、Hearthstoneがめちゃめちゃ面白い。

 前回の拡張のBRM以降はPatron Warrior一強が続き(ほんとに別格だった!)かなり萎えていたのだが、TGTによりメタ環境が大きく変わった。Patronと対をなす壊れSecret Paladinの登場がもちろん最大の要因だが、シクレパラ流行によって展開が早くなったことでレイトゲームまでもつれ込むことが少なくなり、重いカードの出番が減ったことが個人的には有難い。

 要は、大型のLegendがそんなになくても、現環境で十分戦えるデッキが組めるようになったということである。これは資産の少ないプレイヤーにとっては大きな追い風で、実際に色々なデッキを組んで楽しめている。

 

 更に、ついにRanked Playで賞品がもらえるようになったので、今までおざなりにしてきたLadder Climbを頑張る意味も出てきた。

 シクレパラやパトロンを始め、いくつかデッキを試してみたが、一番楽しかったのはMech Mageなので今月はこれでLadderを登ってみようと思う。一応Legendary到達を目指すけど、Golden Epicが賞品でもらえるRank5が現実的な目標だろうか。

 

 使用デッキはこちらのBlood Knightを別カード(今はTinkertown Technician)に置き換えたもの。シクレパラとのmatch upが増えてきたら元のレシピ通りにするつもり。

気分転換に、このTempo Mageもいいし、このWarlock Zooも独特でちょっと使ってみた感じかなり楽しい。